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お仏壇の選び方 購入時期編

仏壇は何時購入すればよいのでしょうか?一般的には49日までに用意する事になりますが、別にいつ購入しても構いません。金銭的に余裕がある時(現実的です)家を新築した時、子供が生まれた時など別に決まりがあるわけではありません。生前に自分が入る仏壇を購入する方もいらっしゃいます。仏壇は仏様をお祀りする場所ですので中に位牌がなくても良いのです。家にある寺院と考えると分かりやすいと思います。

仏壇の種類

仏壇は大きく分けて金仏壇、唐木仏壇、家具調仏壇(現代仏壇、洋風仏壇)に分けられます。
金仏壇:
白木に漆を塗り金箔や金紛を張った伝統的な仏壇です。値段も高めのものが多く、漆の塗り回数、金箔の純度、職人の練度などで大きく異なります。宗派により形が違いますが、それほどこだわらなくても良いです。気に入ったものや予算、部屋に合ったものを選びましょう。

唐木仏壇:
素材に欅、紫檀、黒檀、屋久杉などいわゆる銘木と言われる木を使用し、美しい木目を活かした仏壇です。木目ですので洋風でモダンなものも多いです。後述の現代仏壇とかぶる部分もあります。

家具調仏壇、現代仏壇、洋風仏壇:
最近ではマンションにお住まいの方も多く、部屋も洋風が主流になってきました。和室がないお宅も多いことでしょう。黒塗りの大きな仏壇は場所もないしインテリアにも合わない事もあります。デザイナーの作品などしゃれたものや

材質も先に記述した銘木、あるいは普通の木にプリントを張ったものなど種類は多彩ですので、どれを選んでよいかわからなくなると思います。私見ですが、最初に見て気にいったもの、つまり最初のインスピレーションが大事だと思います。もちろんその次に予算がありますが。

仏壇のほかに必要なものは?

ご本尊の仏像、位牌、花瓶、香炉、燭台、茶湯器、仏飯器、高杯、鈴(リン)主にこれらのものが必要となります。

○ご本尊
※宗派によってご本尊は変わります。
天台宗          →釈迦如来
真言宗          →大日如来
浄土宗          →阿弥陀如来
浄土真宗       →阿弥陀如来
時宗            →阿弥陀如来
融通念仏宗→一尊天得如来
臨済宗         →釈迦如来
曹洞宗         →釈迦如来
黄檗宗         →釈迦如来
日蓮宗         →三宝尊大曼荼羅日蓮


〇ご本尊
宗教の信仰の象徴です。仏像や掛け軸があり、宗派により対象物が変わります。
浄土宗/浄土真宗本願寺派/天台宗/真宗大谷派 →阿弥陀如来
真言宗                   →大日如来
日蓮宗                                                  →曼荼羅
 
〇掛軸、脇士、夾侍(きょうじ)脇立(わきだち)
ご本尊の両脇に飾ります。
 
位牌  ○位牌
お位牌には戒名、法名、俗名、没年、等を書きます。
※戒名と法名は宗派の違いによる呼び方ですが、ほぼ同じと考えてよいでしょう。
 (厳密には細かい違いがあります)
 俗名は生前のお名前、没年は亡くなった年
 
花瓶 ○花瓶
花を飾ります。
 
香炉 ○香炉
 お線香を焚きます。宗派により地域により形が違ったりします。
 例えば浄土真宗では線香を立てずに寝かしますので形が違ってきますが、
 それ程神経質になる事はないと思います。仏壇仏具店でご相談しましょう。
 
燭台 ○燭台
 ローソクを立てます。
 
茶器 ○茶湯器
 お茶を入れます。
 
茶碗 ○仏飯器
 ご飯を入れます。宗派により盛り方に違いがあることもあります。
 
高杯 ○高月
 お菓子や果物をのせます
 
鈴 ○鈴(リン)
 お祈り(おつとめ)を始める前と終わった後に軽くたたいて鳴らします。
 
〇仏器膳
ご飯とお茶をおく台です。
 
瓔珞(ようらく)
仏壇の横に吊るす飾り物。本格的な仏壇では飾りますが、一般家庭ではあまり見ません。
 

〇霊供膳(れいぐぜん)
精進料理を供えるもの、命日やお盆、彼岸などにお供えします。

仏具の並べ方

一般的な仏具の並べ方(宗派により異なります)


瓔珞 ②掛軸、脇士、夾侍、脇立
③ご本尊 ④位牌
⑤高月 ⑥仏飯器
⑦茶湯器 ⑧花瓶
⑨燭台 ⑩鈴(リン)

お仏壇の置き場所

初めてお仏壇を購入された時どこに置いたら良いか迷うことがあると思います。一応決まり事みたいなものはあるのですが、それ程厳密に考えなくてもよいでしょう。昨今の住宅事情により、なかなか思うようにはいかないものですが、全く無視するという訳にも行きませんので、ここでは基本的なことを書いてみたいと思います。

1 直射日光の当たらない、湿気のない、振動や熱(電気器具の上など)のないところ、
仏壇の多くは木で出来ています。歪や膨張、収縮、紫外線などで傷みが早くなります。どうしてもこれらの場所に置く場合は、それ用の仏壇がありますので、お仏壇屋さんに相談してみましょう。 

2 仏間
一番良いのは仏間ですが、最近では仏間どころか和室のない家も増えています。

3 床の間
ここも良い場所です。よくないとおっしゃる方も中にはいますが、床の間は上座に当たりますので仏様を祭るには良いでしょう。床の間の反対側は下座になりますのでやめた方が良いと思います。

4 リビング
家族が一番多く集まる場所は仏様にとっても楽しい場所です。自分達の子孫が楽しく語らい生活している様は心が休まると思います。また、お祭りする方も先祖が見守っていてくれる安心感も得られます。リビング用の小さくてデザイン性の高いお仏壇も数多く販売されています。ただ先に挙げた通り直射日航の当たる場所には注意しましょう。

5 ダイニング
リビングと同じようにみんなが集まる楽しい場所です。また仏壇のお世話もし易いので良い場所です。

6 寝室
人が一番落ち着き、くつろげる場所です。就寝前にちょっとでも手を合わせれば、平安な気分になれるのではないでしょうか。

7 置いては良くない場所
仏壇と神棚両方があるご家庭もあると思いますが、向かい合って置くのは避けましょう。一方を拝んでいる時もう一方に背中を向けることになります。また上下に置くのも良くないです。下に置く方を見下すことになります。仏壇の高さはご本尊が目線よりやや上になるようにしましょう。

お仏壇の方角

1 南面北座説
南を向いて置き、拝む人が北向きになります。お釈迦様が南向きで説法したとの言い伝えと、中国では位の高い人が南向きに座るといった説があるからです。また、直射日光の当たらない場所である事や風通しの良い場所であるとの事もあります。

2 西方浄土説(東面西座説)
お仏壇を東側に置き、拝む人が西向きになります。東は日が昇る方向で縁起が良く立身出世にも良いとされます。また西方には阿弥陀如来がおいでになりますので、そちらを向いて拝む形になります。

3 本山中心説
それぞれの宗派の本尊がある方角を向いて拝みます。

お仏壇の置き方、まとめ

仏様はどこにでも、どの方角にもいらっしゃいます。どの季節もどの方角にも全て各々意味があり、春夏秋冬、東西南北、上下左右、すべて大事で優劣はないとお釈迦様は教えています。それぞれの住宅事情の中で許す限り、仏様が落ち着けると思える場所、喜びそうな場所、を考えてみてはいかがでしょう。

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